SEマネージャーとして生きる
昨日、会社の人と組織改変のことで飲みに行きました。その場で、新組織の構成を少しだけ見せてもらいました。新しくマネージャーになるのは、私を含めて3人。10人のマネージャーの中で私が一番年下です。(しかも女だし)
取締役が「この組織をみてショックに思う人もたくさんいると思う。」といっていたけれど、おそらくその矛先を向けられるのは私だと感じました。
会社によって組織形態や役職に与えられる仕事の範囲は異なると思います。私の会社では、マネージャーは経営サイドの人間になります。マネージャー毎に数字目標が示されます。その達成を目指して、営業的なこと、メンバーの労務管理、経営的な戦略を出す…とりあえず見えている仕事はこれだけですが、今までのお仕事とは全く違います。
社会人になってまだ8年ですが、これからは、技術者として現場作業にあたっていた時の視点とは違った見方をしなければなりません。
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今まで、リーダーとしてメンバーの意見を聞き、皆がどれだけ気持ちよくお仕事ができるかを考えてきた私にとって、この発想の転換は難しいかもしれません。
例えば、技術的にものすごくつまらないお仕事があったとして、それに携わっているメンバーが自分のキャリアパスに不安を持っているとします。
今までならば、そんなつまらない仕事をやっても、メンバーのスキルも身につかないし、無意味だと思ってました。
でも、会社というのは、利益をあげることで存続しているのです。どんなにつまらないお仕事でも、一定の売上が見込めるならば継続するのは当然だし、数字目標を示されれば、ますます手放せなくなります。これからは、そういう視点で考えていかなくてはなりません。
例えば、あまり優秀でないけどやる気はあり、客観的にみるとその人では無理という仕事をやりたがる人がいて、今までならば相談にのってあげて、キャリアパスの方向を示し、その人が願いどおりの仕事ができるように考えをめぐらせていました。リーダーとして接するときに、メンバ間で差別をしたくないというきれい事も思っていました。
でも、光る人と光らない人の差はできてしまうのが当然で、それだけの技量の人にはそれだけのお仕事しか回せないのはしかたありません。そういう部分はもっとドライに考えなくてはならないと思います。会社が利益をあげることで、社員とその家族がご飯を食べているのだもの。個人を考えることも大切だけれども、全体を考えることも大切な時があります。
SEマネージャーになった時、今までリーダーとして関わって築きあげた人間関係は変わってしまうことを覚悟しなくてはなりません。
私がマネージャーになることを期待している人を裏切る結果になるかもしれません。「しょせん、ばってん犬さんも会社側の人間だ」といわれる日が来ることは覚悟しなくてはなりません。
でも、手段は変わっても、コアのポリシーを絶対にまげない。
私のポリシーは、「部下を人間として扱うこと。部下にも生活があって、いろいろなことを考えながら生きている生身の人間だと忘れないこと。」
以前も投稿しましたが、SEは所詮商品。でも人間であるということを忘れない上司になりたい。自分が求めていた上司にならなければ、出世なんて意味がないと思うのです。
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